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嫁姑問題が原因で離婚の危機?対処法と決着を付ける方法のアイキャッチ

嫁姑問題が原因で離婚の危機?対処法と決着を付ける方法

嫁姑問題が原因で離婚の危機?対処法と決着を付ける方法のアイキャッチ

 離婚をする理由は三者三様ですが、それが当人同士のためでなく、姑のせいだったらどうでしょうか。
 大好きなひとのお母さんだから、と努力しても、姑からは傷つけるような仕打ちをされ続け、頼みの綱の夫は素知らぬ顔。
 「こんなはずじゃなかった」と悩める方に、相手を「こんなはずじゃなかった」と思わせる術をご紹介していきたいと思います。

結局は赤の他人

 婚姻して自分の義母になったからといって、夫でさえ他人、つまり姑は他人の他人、赤の他人なのです。

なぜ嫁姑は合わないか

 とはいえ、初めはもちろんうまくいくように努力します。しかしそれは砂上の楼閣で、嫁もしくは姑の限界はすぐに訪れます。
・相手を思いやる気持ちが欠けている
・相性が合わない
・お互いの一般常識が違う
・根本的に考え方が違う
・合わせられない
といった点が挙げられます。お気づきだとは思いますが、これらのポイントは、交友関係を築くうえで当然のことです。それなのに、なぜ相手が嫁/姑なだけで、歩み寄れないのでしょうか。

タイプ別「姑のトリセツ」

 世の中には様々なタイプの姑が存在します。ここでは、タイプ別のトリセツをご紹介したいと思います。

○きゃぴきゃぴタイプ

 活動的、友人が多い、頼るのが上手い、といった女性の武器を取り揃えた姑。いつまでも可愛らしくいたいと思っているようだが、それはもちろん無理なので、見ている方が痛い。
明るくフレンドリーだが姦しいのもしばしば。とりあえず褒めておけば満足してくれる。

○PTA役員タイプ

何かと先頭に立って、リーダーシップを発揮したい姑。人を従わせ扱うことに喜びを感じ、嫁にも細かくうるさい。自分のスペックが高いと信じているので、反論すると危険。「そうですね」と同調したり「すごいですね」と尊ぶと、それを否定しながら嬉しそうにする。

○おばちゃんタイプ

 基本的に自己中心的で、「いいことをした自分」が好きなので、頼んでもいないのに手伝ってきたり、やたらと贈り物をしてくる(しかもプチプラ)。
 どんなに趣味が合わなくとも、甘えておけば喜ぶ。図々しいのがつらい。

○自立タイプ

 長く働いていたなど、適度な距離感を保ち方と良識的な点が特徴。ぶりっこや賢くない嫁に嫌悪感を示すため、こちらもきちんと一歩引いて冷静に接するのが無難。
 また、明言はしないものの、助けて欲しい時もあるようなので、その見極めが重要。

○従属タイプ

 夫の後ろを3歩下がって歩くことを厭わず、夫と子どもが中心だと信じ、自分のことはいつも後回しにする。ストレスがたまりそうだが、それが自分の幸せだと思っている。
 自己主張は少ないが真面目な性分で、息子のことも立てる。夫の愚痴や悪口は厳禁。

○無関心タイプ

 あれをしなきゃこれをしなきゃという概念がなく、いつもマイペース。余裕な態度をとるように見えるため、上品さを感じる。
 取り入ろうとしたり顔色を窺うと気分を害するため、節度をもって接するとよい。

物思いに耽る妻

嫁姑問題を解剖

 以上のように姑をタイプ別にして取り扱っても、避けて通れないのが嫁姑問題です。代表的なカテゴライズをすると、
・姑から子育てに過度に口を出される
・姑から嫌がらせ行為、暴力を受ける
・姑の介護が度を越して困難で続けられない、嫁が介護を放棄する
と、単に「姑が嫌い」といった稚拙な理由ではないうえ、夫の介入もなければ、嫁のストレスは溜まる一方です。
 以下、ケーススタディです。

姑からの嫌がらせを受けるケース

 嫁姑問題で多いのが、姑からの嫌がらせを受けるケースです。その中でもいちばん多いのが、「暴言を吐く」行為です。同居、2世帯住宅等、比較的に近い距離にいると多く見受けられます。
 逆に近隣に住んでいないにも関わらず、「連絡なく突然訪問する」というパターンもあります。仲が良ければ別ですが、姑との折り合いがついてない場合は、単に嫌がらせとしか考えられません。こうして嫁側は、精神的苦痛を味わうことになります。

姑との性格が合わないケース

 姑と嫁の性格が合わないことも、嫁姑問題に発展しやくなります。例えばのんびりタイプの嫁がゆっくりと家事をこなしているのを見て、きびきびタイプの姑が「ダラダラするな」「テキパキやれ」と注意を与えるような状況です。
 ここで最も悪いケースは、嫁に限らず、子どもの躾、教育へ姑が口を出してくるという場合です。子どもは母親に従えばよいのか、祖母に従えばよいのか混乱しますし、そのことで揉めている2人を見ることも想像以上にストレスを受けます

姑の介護が大変なケース

 年齢により、姑を介護しなければならない家庭もあります。そして、その介護をする人が嫁であるケースも多いです。なぜなら、介護施設に入居させるほどの資金がなく、夫は勤めに出ているからです。
 結果として介護の負担を嫁が負うことになりますが、ただでさえ重労働な介護に加え、仲の良くない姑が相手とならばその心労は甚大です。嫁がどんなに親切に介護をしているにも関わらず、姑は嫁を罵るだけでなく、最悪の場合、帰ってきた息子に対して嫁の不平不満をつらつらと話し始めたりします

嫁が"離婚"を意識する時

 以上のように姑に振り回されると、嫁は離婚を考え始めます。同じ女性である以上、どうしても意見の食い違いや争いが多く、仲良く生活を送ることは困難です。
 そのため、一般的には、姑が嫁いびりをしている際には、その様子にいち早く夫が気づき、関係修復に努める必要があります。嫁にとって何より誰より頼りになるのは、夫による姑からの庇護です。夫には、嫁と姑を取り持つ義務があります。
 しかし現実では、姑によるいじめは変わらず、夫にいくら相談を持ちかけてもなかなか対応してもらえず、日に日にいじめはエスカレート。次第に嫁の精神的負担が大きくなります。
そんな時、嫁は、姑との関係を理由に離婚は出来るのでしょうか

夫婦喧嘩

嫁姑問題を原因に離婚出来るのか

 結論から申し上げると、嫁姑問題で離婚するのは難しいです。しかし、夫婦関係によっては、離婚できる可能性もあるので、確認してみましょう。

なぜ嫁姑問題での離婚は難しいのか

 嫁姑問題を原因に離婚が出来ないのは、日本の離婚制度は協議離婚(話し合い)が一般的であり、夫が離婚を承諾しなければ、相当な事由がない限り離婚は成立しないからです。
 協議離婚をあきらめ調停離婚、裁判離婚を起こしても、離婚を認められないケースも少なくありません。なぜなら、離婚するためには婚姻生活が継続出来ないと認められる事由がなければならないからです。

嫁姑問題を原因に離婚が成立する場合がある!

 ですが、中には嫁姑問題で離婚が成立するケースもあります。それが、夫が仲裁機能を果たさなかった場合です。
 嫁姑問題は家庭問題であり、夫には仲裁する責任があります。しかし、多くの夫は、その責任を果たさず、嫁姑問題に不干渉・無関係を装うのです。その結果として夫婦関係が継続出来ない状態になることで、離婚を認められることもあります。

掴んだチャンスをより確実にしておく

 離婚をより確実なものにするためには、別居することが重要です。別居することで、第三者に夫婦関係の破綻を証明しやすくなるからです。
 つまり、嫁姑問題を原因に離婚する場合、夫の行動(仲裁等)と、別居の有無がポイントになるのです。その際、子どもを連れて出られるかも重要です。親権を獲得するためには、子どもを置いてきてはいけません。
 しかし現実には困難を伴うため、離婚に強い弁護士に、予め相談する方がよいでしょう。

離婚に向かうプロセス

 上述の通り、親族との対立や不和が原因で円満な夫婦関係が回復出来ない程度に破綻していて、姑からの虐待や侮辱が、誰から見てもひどいと判断されるような状態でなければ、なかなか裁判では離婚は認められません。

 ですが、離婚さえ出来れば、姑の扶養義務等、親族としての義務からは解放されます。民法第728条1項に、姻族関係は、離婚によって終了する。と定められているからです。
 ですので、離婚の目処がいよいよついたら、財産のチェックを始めてみてもいいかもしれません。自宅などの不動産の売却価格を算定したり、それをローンで引いたりと、離婚後の生活を具体的に描くための指標を持ちましょう。

裁判

慰謝料請求をする

 その指標に加えたいのが、「慰謝料」です。辛い思いをさせられたまま、相手を逃してしまいますか?一筋縄ではいかないものですが、慰謝料請求を目指してみましょう。

姑に対して慰謝料請求は可能

 結論からいってしまえば可能です。但し、よほどの事情がないことには慰謝料請求が認められるのは難しいのが現実です。請求することは出来ますが、回収出来なければ成功とは言えません。
 一般的に考えて、嫁に対して罵詈雑言を吐き続けていた姑が、慰謝料請求に"はいはい"と応じるとは考え難いでしょう。そのため、慰謝料を回収するためには、裁判で慰謝料請求し、勝訴判決を勝ち取るしかありません。

裁判所に慰謝料請求を認めてもらう場合とは

 それは、離婚を促す等、夫婦関係の悪化に姑が明らかに関与していた場合です。具体的には、「客観的に見ても限度を超えた干渉」があったかどうかです。
 慰謝料を回収するためには、この限度を超えた干渉を、『不法行為』として認めさせる必要があります。不法行為とは、他者の権利を侵害する行為を指します。つまり、嫁(と夫)が夫婦生活を送る権利を、姑に侵害されたか否か、ということが争点になるのです。
いじめ、いやがらせの内容、それによって嫁が受けた肉体的・精神的ダメージ、最愛の夫と離婚にまで追いやられてしまった……、と、嫁がどれだけ辛辣な思いをしたかを、誰もが納得するカタチで、具体的・客観的・常識的に立証しなければなりません。

『不法行為』の証拠を示す

 しつこいようですが、慰謝料請求を成功させるため、つまり姑の仕打ちを『不法行為』と認めさせるためには、証拠を提示する必要があります。
 過去に不法行為であると認められた例としては、

夫と嫁の夫婦生活に散々口出しをしてくる姑に対し、嫁は何度となく夫に相談し、姑に理解を求めようとしたにも関わらず、姑側は一切歩み寄る姿勢を見せなかった。

↓この事例に対する裁判所側の判決は、

 夫婦に婚姻継続の意思があり、その努力をしているにも関わらず、客観的に見て婚姻を継続し難くなる事態を引き起こし、さらにはそれを主導的に行い、社会通念上許容されるべき限度を超えた不当な干渉である。

として、嫁から姑に対する慰謝料請求を認めています。これは夫の協力を得られているケースですが、中には、夫が姑のいじめに加担し、「一定限度を超えた侮辱行為があった」として、夫と姑の両名に対して慰謝料を支払うように命じた事例も数多く存在しています。

終わりに

 嫁姑問題はいつの時代も婚姻について回るものです。姑から言わせれば嫁の多少のがまんを強いますが、それにより、心を病んでしまう人が多いのも事実です。
 夫も役に立たないと見切りをつけたら、早めに離婚に強い弁護士に相談するのがよいでしょう。話を聞いてもらうだけでも多少はすっとしますし、嫁の置かれている現状が、客観的に見てどの程度のストレスを負っているかの目安も分かります。

 また、既述の通り、子どもがいる場合は無理にでも連れ出さないと、後々親権の奪い合いになった時にも不利になります。
 そういったことを含め、法的に有利な方法を指南してくれる弁護士を味方につけましょう。

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