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5分でわかる:慰謝料請求を無視出来てしまう“法の穴”

2018年06月04日 公開
5分でわかる:慰謝料請求を無視出来てしまう“法の穴”のアイキャッチ

 支払われるのが当然だと思っている“慰謝料”。でもそれは、当たり前のことではありません。実は、法律に詳しければ詳しいほど、慰謝料請求から逃れられるという、“法の穴”があるのです。
 では今回は、どのようにすれば慰謝料請求を踏み倒されないようにさせられるか、をご紹介します。

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“慰謝料”とは

 離婚話について回るのは“慰謝料”です。しかし一口に慰謝料と言っても、慰謝料には種類があるのです。

  1. 離婚原因慰謝料相手方の行為により、精神的・肉体的な苦痛を与えられたことに対する慰謝料を指します。不貞行為・DV・モラハラ・悪意の遺棄がこちらを構成します。
  2. 離婚自体慰謝料離婚により、今後の生活に経済面等から悪影響を与えられることに対する慰謝料です。離婚後にフルタイムで働けない、等といったハンデを補完します。

 
 一般的に裁判等では離婚原因慰謝料に論点を当てて請求されますが、離婚慰謝料とは離婚原因慰謝料+離婚自体慰謝料で構成されているのです

慰謝料を求められた相手方

 別れた相手方に、ある日突然、一通の封書が送られてきます。中を見ると、「慰謝料請求」の内容証明郵便でした。この内容証明郵便が送られてきた際、それを無視したらどのような事態に陥るのでしょうか

無視に対する答え

 答えは、特に問題はありません。そう、無視をしても、特に逮捕されることもなければ法的処置をとる必要もないのです

相手方の対応策とは

 驚かれる方が多いとは思いますが、相手方は、慰謝料請求が内容証明郵便で送られてきたとしても、特段慌てることはないのです。
 但し、不倫の慰謝料請求の内容証明郵便を無視するのは、最悪な対応です。トラブル解決にも繋がらないため、より厳しい条件の法的措置がとられる可能性があります。

結婚指輪と手紙

慰謝料なんて払いたくない

 誰だって、別れた配偶者のために慰謝料を払い続けることなど、面倒でしょう。その証拠に、慰謝料がきちんと支払われている人は、約20%しかいないというデータがあります。

知らないフリして時効を使う

 慰謝料(離婚成立から3年)・財産分与(離婚成立から2年)にも時効があることはご存知でしょうか。
例えば、隠し財産があった場合、離婚成立後2年間、元配偶者に発見されなければ、財産分与する必要はなくなります。これを知って、悪用してくる相手方もいるので注意です。法律には知らなかった人を保護はしないというスタンスもあるので、気をつけましょう。

養育費はどうなる?

 養育費は子どもの将来のために親の義務として支払うのは当然です。そのため、自分の収入に合わせた支払いをしなければならない、と、法律に明確に定められています。
 しかし、支払わなくとも、逮捕されたり処罰されることもありません。さらに居所を変えてしまえば、請求されることすら出来なくなります。

終わりに

 以上のように、残念ながら法には出来ることに限界があるということを知っていただけたと思います。
 ですが、民法の基本理念は、「信義則」=権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない。と定められています。
 この理念に加え、私権は、公共の福祉に適合しなければならない権利の濫用は、これを許さないと規定されていますので、弁護士に相談して相手方に誠実な対応を求めるのが最もよい手法だと言えるでしょう。

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