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5分でわかる:「調停委員」の実情&調停離婚を優位に進める方法

2018年05月01日 公開
5分でわかる:「調停委員」の実情&調停離婚を優位に進める方法のアイキャッチ

協議離婚で話がまとまらず、調停離婚に進む夫婦がいます。そのパーセンテージは10。つまり、10組に1組は調停離婚しているのです。
では、離婚調停における“調停委員”とは一体どのような人なのでしょうか。

調停委員はどんな人材?

 意外に思われる方も多いと思いますが、調停委員になるための資格というものはなく、また、法律に詳しくなければならない、といった条件も必要ありません。
 そこでどのような人が調停委員になれるのか、というと、裁判所はこのように定めています。

■調停委員

 調停委員は、調停に一般市民の良識を反映させるため、社会生活上の豊富な知識経験や専門的な知識を持つ人の中から選ばれます。
 具体的には、原則として40歳以上70歳未満の人で、弁護士、医師、大学教授、公認会計士、不動産鑑定士、建築士などの専門家のほか、地域社会に密着して幅広く活動してきた人など、社会の書く分野から選ばれています。

 このように、法律の定めをまったく知らない人物が調停委員になれるということは、驚くべき点ではないでしょうか。

調停離婚

 調停離婚の場合、原則として男女1名ずつの調停委員が立ち会います。男性のみ、女性のみの調停委員ですと、性差で意見が偏る恐れがあるため、男女で選任されます。
 調停で担当についた調停委員に対して、「合わない」「生理的に嫌」「苦手」と思うことも人間なのであるでしょう。
 しかし、現行法上、調停委員と当事者に一定の関係が認められる場合でない限り、交代はされないことになっています。

怒ってる男女

調停委員

 どうしても離婚したいor離婚したくない、という場合において、調停委員を味方につけるのは非常に重要です。どうしたら、調停委員は自分ではなく、相手を説得する気になってもらえるでしょうか。

話す目的を意識する

 言いたいことを矢継ぎ早に話す人が多いですが、調停は愚痴を言う場ではありません。調停委員が知りたいのは、現在起こっている離婚調停の目的です。
 ですので、
・離婚したいor離婚したくない理由を理解してもらう
・慰謝料の支払いがなされるべき理由を理解してもらう
・自分が親権者となるべき理由を理解してもらう(子がいる場合)
を意識したうえで伝えたいことを話しましょう。

自分の意見の正当性を伝える

 調停委員が言い分を正当な解決案だと受け止めれば、こちらの正当性を認め、相手を説得してくれることになります。
 ここで言う正当性とは、共感してもらえるようなことであれば、法的な正当性である必要はありません。

誠実を心がける

 調停に臨む態度で、調停委員の心証も変わります。そしてもちろん、無礼な人に協力したくはありません。そこで誠実を心がける必要があります。
 弁護士によって違いはあるものの、調停委員のことを「調停委員さん」「○○先生」と呼ぶとよいでしょう。

譲歩しない人物だと思われるようにする

 調停委員に、『この人は譲歩しないな』と思わせられれば、手間を嫌いまずは相手方に譲歩を求めることを優先します。
 すると調停委員は相手方が譲れるギリギリまで説得を試みることになります。そのような展開を目指し、ある程度譲歩しない人物と思われる態度をとるのが好ましいでしょう。

終わりに

 調停委員のことを「仲介してくれる第三者」という認識で調停離婚に臨むと、思ったような結果が得られずに終わってしまうかもしれません。
 調停委員のことを理解したうえで、弁護士とともに優位な離婚を手に入れましょう。

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