離婚慰謝料弁護士ガイド

離婚問題専門の弁護士検索・法律相談ポータルサイト

いくらかかるか知っておきたい:婚姻と離婚の費用相場のアイキャッチ

いくらかかるか知っておきたい:婚姻と離婚の費用相場

いくらかかるか知っておきたい:婚姻と離婚の費用相場のアイキャッチ

 人生の絶頂である婚姻と、(おそらく)底辺である離婚。どちらにせよ、多額の費用がかかることは言うまでもありません。
 若者の結婚式離れや中高年の熟年離婚、と、時代は常に撹拌されています。今回は、不景気が蔓延するこの国の、婚姻と離婚の費用にリアルに迫っていきます。

婚姻と離婚の再確認

 婚姻(結婚)と離婚を知らない人はまずいませんので、確認するまでもありませんが、ここでは、法的に両者を定義付けしたいと思います。

“婚姻”

 婚姻の成立要件は二つあります。まず一つ目は、「形式的要件」。これは、婚姻届の提出を指します。もう一つが「実質的要件」。こちらは、1.婚姻意思の存在2.婚姻障害の不存在があることを示します。

“離婚”

 離婚は離婚届の提出により成立します。総務省統計局のデータによると、平成27年の婚姻件数は635,156件であるのに対し、離婚件数は226,215件。同居開始5年未満の夫婦が多いですが、熟年離婚(結婚20年以降に離婚すること)も増加傾向です。

婚姻の費用

 結婚のための雑誌として言わずと知れた『ゼクシィ』ですが、ゼクシィのウェブサイトによると、「結婚式にかかる費用」は2016年の全国平均データでは、359.7万円だそうです。
 その内訳のメインを紹介すると、

挙式 31.5万円 挙式の内容や、場所(日本に限らず)により変動します
料理・飲物 122.9万円 1人あたりの平均は1.8万円です
ウェディングドレス 25.9万円 カラードレス代は別にかかります
タキシード 16.7万円 意外と高いですが見落としがちです
引出物 5,400円 菓子にすると、1,300円程度になります

といった額がかかります。

それ以外の費用

・婚約関連の費用の相場は161万円(婚約指輪、結納金等)
・式後にかかる費用の相場は75万円(ハネムーン、そのお土産代等)
がプラスされます。

砂浜のカップル

新たなウェディングスタイル

 最近巷で名乗りを上げているブライダルカンパニーがあります。ご存じの方も多いと思われますが、『スマ婚』です。なんと自己資金1万円からプラニングをしてくれるのです。
 スマ婚を利用すると、ゼクシィ調べでは359.7万円だった費用が200万円で結婚式を挙げられます。その上、実績が1万組以上といった点も、安心感に繋がります。

離婚の費用

では次に、離婚の費用に関してご説明いたします。
まず、日本の離婚の90%を占めるのが“協議離婚”です。これはただ単に、夫婦間で話し合いをする、というだけのものです。合意さえあれば様々な事象や可能性について、取り決めをすることが出来ます。
このような協議離婚ですが、協議内容の他に「慰謝料」の請求は出来ません。話し合いでお互いが納得した以上、新たな権利を要求することは出来ないためです。

調停離婚

 協議離婚が成立しなかった場合、家庭裁判所の調停手続を利用することが出来ます。申立に必要な費用は、
・収入印紙1,200円分
・郵便切手代(東京家庭裁判所では966円)
です。この他に、公的書類(戸籍謄本等)の手数料もかかります。

審判離婚

 調停離婚と同程度の費用がかかります。

裁判離婚

 離婚訴訟を提起するには、
・収入印紙13,000円分
・切手代(裁判所によって違いはありますが、普通郵便ではなく特別送達という方法をとるため、6,000円前後が必要とされます)

弁護士費用

 離婚の手続を進めることは一般的に難しいとされます。そこで弁護士を雇うのですが、費用はどの程度必要になるのでしょうか。

協議離婚

 弁護士費用には、着手金と成功報酬の2つがあります。
・着資金:依頼をするときに発生
・成功報酬:事件が終了した際に発生
相手方との交渉を依頼する場合、着手金が10~20万円、離婚が成立したら同程度の成功報酬を支払います。

調停離婚

 弁護士に離婚調停を依頼する場合、着手金は20万円、成功報酬は20万円が目安です。調停では弁護士が期日に毎回出頭する必要があるため、協議離婚の交渉より高くなります。

裁判離婚

 調停が成立せず、弁護士に裁判離婚を依頼すると、着手金30万円、成功報酬が30万円を支払うことになります。文書の作成などのタスクが増えるため、調停より高額になります。

弁護士費用を安くしたい

 弁護士費用は、各弁護士と依頼者の契約で決められるので、安くなる方法というのはありませんが、協議離婚から依頼をしていれば、協議→調停→裁判と進む際に、追加の費用を安くしてくれるかもしれません。

新郎新婦

婚姻・離婚で得られるお金もある

 ここまで見ると婚姻にせよ離婚にせよお金はかかってばかりです。ですが、婚姻と離婚により、手にする事が出来るお金もあるのです。

婚姻で得られるお金

 これは何と言っても「ご祝儀」です。まずは家族、親族の相場をチェックします。

招待客(新郎新婦との関係) ご祝儀の金額
新郎新婦の兄弟姉妹 50,000~100,000円
新郎新婦の兄弟姉妹<夫婦> 100,000円~
新郎新婦の親族 30,000円~
新郎新婦の親族<夫婦> 50,000~100,000円
新郎新婦の祖母・祖父 50,000円~
新郎新婦の祖父母<夫婦> 100,000円~

さすがに身内ということもあり、ご祝儀は高額です。また、夫婦で出席する場合には、1人の時より2倍近く金額が上がる点も押さえておきましょう。次に、交友関係です。

招待客(新郎新婦との関係) ご祝儀の金額
新郎新婦の友人・後輩 30,000円~
新郎新婦の先輩 30,000円、50,000円
新郎新婦の友人・後輩・先輩<夫婦> 50,000円~

以上のように相場が決まっています。一定の年齢の際に友人が結婚ラッシュを迎えると、「ご祝儀貧乏」に陥るのも納得の金額です。
最後に、会社関係を見ます。

招待客(新郎新婦との関係) ご祝儀の金額
主賓または祝辞を依頼された新郎新婦の上司 50,000円~
披露宴に出席するのみの新郎新婦の上司 30,000円~
夫婦で出席してくださる新郎新婦の上司 70,000円、100,000円
新郎新婦の同僚・部下 30,000円

 ご祝儀で「結婚式にかかる費用」を全額ご祝儀でまかなうことは出来ませんが、相当な額を頂戴出来るということはお分かりいただけたと思います。また、式以外でもお祝いをいただくこともあると思います。
 なお、結婚式の費用に関しては、親から“何百万単位”の援助を受けることが少なくありません。

離婚で得られるお金

 離婚をしたとしても、周りから祝福のご祝儀をいただくことはありません。ですが、相手方とのこれまでの経緯を話し合いすることにより、財産分与や慰謝料を請求することが可能になります。

清算的財産分与 夫婦が婚姻中に形成した財産の清算
扶養的財産分与 離婚により困窮する(元)配偶者の扶養
慰謝料的財産分与 傷つけたことに対する慰謝料としての意味を含むもの

これで離婚協議がまとまれば、弁護士を頼むこともなく、ある程度のお金も得られます。新生活を始める一助になるでしょう。

終わりに

 人生の節目となる婚姻や離婚ですが、高いと感じましたか?安いと感じましたか?
 いずれにせよ数十万円~数百万円程度のお金がかかるとなると、離婚も婚姻も温和にことを運ぶに限ります。しかも親の援助があったならなおさらでしょう。
 婚姻と離婚を比べてみましたが、どちらも多額の資本が必要になります。どんな結果になろうとも、この先の人生で後悔しないよう、慎重に現在の自分の置かれる立場を見つめ直してください。

この記事の著者

編集部の画像

編集部

中立的な立場として専門家様と連携し、お困りの皆様へ役立つ安心で信頼出来る情報を発信して参ります。