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浮気された時の慰謝料請求って?時効はあるのか

2018年11月27日 公開
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夫婦関係が順調でもそうでなくても、夫または妻が実は浮気をしていたと知った時のショックは大きいものです。

これまでの信頼が崩れるだけでなく、「嫌悪感が消えない」「子どもに触れてほしくない」など、浮気された側の苦しみは長く続きます。

このような精神的な苦痛を与えられた側は、与えた側に対して慰謝料を請求することができるのをご存じでしょうか。

この記事では、配偶者に浮気された時の慰謝料請求の流れや時効、慰謝料の金額の相場などについて解説していきます。

浮気の慰謝料請求に時効はあるのか

 配偶者の浮気を知った夫や妻は、相手に対して精神的苦痛を与えられたとして慰謝料を請求できます。

 ただし、慰謝料の請求には時効があります。

 時効とは、定められた一定期間が過ぎると権利が消滅することをさします。
 
 浮気に関する慰謝料請求の時効は、次のどちらかのに当てはまると適用されます。

 ・配偶者が浮気していることや浮気相手を知ってから3年
 ・配偶者に浮気されている事実をしらなくても配偶者が浮気してから20年

 つまり、配偶者が浮気していることを明確につかんでいて、その相手も知っていればそういう状況を知ってから3年以内に請求しなければいけません。

また、浮気されているかどうかの明確な証拠はつかんでいないが怪しい場合や、すでに関係が清算されていても20年以内に浮気が行われていた場合は、不貞行為があってから20年以内に請求する必要があります。

ただし、請求する相手が配偶者なのか浮気相手なのかによって、時効のカウントの仕方は異なります。

配偶者に請求するなら、浮気していることを知ってから3年です。

浮気が原因で離婚した場合は、離婚してから3年とカウントします。

浮気相手に請求するなら、浮気をしていて相手が分かった時から3年です。

慰謝料の請求相手によって時効のカウントの仕方が異なるということを覚えておきましょう。

 

浮気の慰謝料請求ができない場合

配偶者に浮気されたら、どんな場合でも慰謝料請求ができるかというとそうではありません。

次のようなケースでは、慰謝料請求はできないことがあります。

・浮気を知った時点で別居している

 法的には夫婦であっても、実質的に夫婦関係が破綻している場合は、相手に慰謝料を請求するのは難しいと言えるでしょう。

夫婦関係の破綻について明確な定義はありませんが、ひとつの判断の目安として一定期間別居状態が続いているなら、その浮気が原因で精神的苦痛を受けたり夫婦関係が決定的に崩壊したわけではないとみなされます。

・浮気相手に対する配偶者の落ち度が大きい

配偶者である夫または妻が、浮気相手に対して既婚者であることを告げずに交際を迫ったといったケースでは、浮気相手への慰謝料請求は困難でしょう。

こうしたケースでは、浮気相手は配偶者が既婚者と知らず、一般的な恋愛関係として交際していた可能性が高いため配偶者の落ち度が大きいと言えます。

浮気相手に慰謝料請求をしたいなら、浮気相手が配偶者を既婚者と知っていながら関係しているという自覚を持っていたことを証明する必要があります。

 

慰謝料請求の流れ

 では、配偶者や浮気相手に慰謝料請求をする際の流れを見ていきましょう。

まず、請求したい相手に口頭もしくは書面で慰謝料を請求する旨を伝えます。

冷静に話し合える状況なら口頭や手紙でやりとりをしますが、険悪な状況になっている場合は内容証明を使います。

請求の通達時には、慰謝料の金額や支払い方法、支払期日などをあわせて伝えます。

口頭や書面での交渉がまとまらないなら、調停を申し立てることになります。

慰謝料を請求する側が簡易裁判所に申立てを行い、調停を通して慰謝料を請求します。

双方の条件や浮気の状況などによって変動しますが、調停は平均6か月前後続けられます。

この間に、簡易裁判所の呼び出しに相手が応じず欠席を続けたり、条件が折り合わず話し合いが平行線のままといった場合は、調停は不成立となり、最終手段として裁判に移行することになります。

慰謝料を請求する側が訴状を作成して簡易裁判所に提訴し、それぞれの主張を戦わせた上で裁判官に判決を出してもらうという形です。

浮気された場合の慰謝料の相場は?

夫または妻に浮気されたことが分かり、慰謝料を請求する場合、事前につかんでおきたいのがもらえる慰謝料の金額相場です。

慰謝料の金額は、受けた精神的苦痛の程度や夫婦関係の長さ、その浮気が原因で離婚するかどうか、浮気の頻度などの条件によって大きく変わります。

たとえば結婚生活が短く、浮気が1回で終わって別居や離婚はしないといった場合は、50万円前後でしょう。

数十年にわたる夫婦関係が浮気によって破綻し離婚することになったり、浮気の期間が長期にわたっているといった場合は、100~200万円が相場です。

浮気をした結果浮気相手との間に子供ができたといった場合はかなり悪質と判断され、慰謝料が300万円近くになるケースもあります。

浮気の慰謝料を請求する時は弁護士に依頼

浮気されたことが分かると冷静さを失い、配偶者や浮気相手に対して激しい怒りを覚えるのはもっともでしょう。

また、本人を直接批判してこらしめたいという気持ちが起こるのも自然なことです。

しかし慰謝料を請求する際は、感情に任せて進めてしまうと交渉が決裂したり、うまく逃げられてしまったりして、さらに大きな傷を負う可能性があります。

浮気を問い詰められて素直に認める人は、実は多くありません。

請求された慰謝料をそのまま支払うと受け入れる人はさらに少ないです。

浮気をされたという事実だけでも大きな精神的ストレスがかかっているのですから、冷静に交渉できるかどうかも不透明でしょう。

浮気に関する慰謝料請求を行う場合は、配偶者や浮気相手に対して精神的苦痛を与えられたことを伝えた上で、淡々と慰謝料請求の手続きを進めるのがもっとも効果的です。

その際に、交渉のプロである弁護士に代理人を依頼すれば、本来なら会いたくない、顔も見たくない相手と対峙して交渉する必要はありません。

弁護士であれば、浮気を認めない相手に対して証拠をもとに詰めていき有利な条件で示談に持ち込んだり、どうしても認めない場合はすぐ見切りをつけて裁判に移行するなど、素早く対応してくれます。

そして慰謝料を受け取れるだけでなく、金額の増額交渉もしてくれます。

当事者同士だと感情がぶつかり合ってまとまらないことも、第三者として弁護士が入ると短期間で決着できるケースは少なくありませんから、慰謝料請求の交渉を弁護士に依頼するメリットは大きいと言えるでしょう。

 

まとめ

浮気されたことが分かった時、感情が高ぶって冷静に物事を考えることが難しくなる人は少なくありません。

しかし、こちらに落ち度がないのであれば、正当な権利として配偶者や浮気相手に対して慰謝料請求を堂々としたいものです。

ただし、当事者同士の交渉はまとまりにくく、さらにストレスを抱えてしまうといったリスクも考えておかなければいけません。

この記事を参考に、浮気に対する慰謝料請求についてしっかり概要をつかんだ上で、よりスムーズに交渉が進み確実に慰謝料を手にできるよう、まずは無料相談サービスなどを利用して弁護士に相談してみることをおすすめします。

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