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5分でわかる:真っ二つに割れない”クルマ“の財産分与とは?

2018年07月31日 公開
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離婚の際の「財産分与」。クルマも財産分与に当たることはご存知でしたか?
 もちろんクルマは、「エンジンは夫」「タイヤは妻」、と分けられるものではありません。ではクルマの財産分与は、どのように行うのでしょうか。

「財産分与」出来るクルマとは?

 クルマは何が何でも財産分与出来るものではありません。具体的に言うと、
○結婚前から持っていたクルマ
○実家から贈与されたクルマ(または相続したクルマ)
は、財産分与されません。なぜなら、これらのクルマは、『夫婦で築き上げた財産』に含まれないためです。

『夫婦で築き上げた財産』

 これは、「現金」「株」「生命保険」「家・不動産」「クルマ」等があります。
 現金等の場合は比較的財産分与しやすく、不動産に関しては法律事務所に相談して解決するのが一般的なようですが、クルマは一筋縄にはいかないのです。

クルマの違い

 クルマが財産分与に馴染まないのは、家庭にクルマがあり、元夫が名義等もそのまま引き継ぐ場合は問題ないのですが、そのクルマを元妻側が自分で所有したい、乗りたい、と考える場合が多いからです。

ローンが残っているクルマをめぐる問題

 元妻の言い分として特に多いのが、クルマそのものは離婚の際に自分が引き取るものの、残りのローンは元夫に返済させるというケースです。

離婚

元夫の支払いが滞ってきたら

 ローンは元夫、クルマは元妻、と離婚の際に双方で納得した上で財産分与が行われたとしても、元夫の月々の返済が滞ってしまうと、元妻が利用するクルマが差し押さえられる、という可能性も否定出来ません。

約束ではなく契約

 トラブルを早期に沈静化させるためには、法的効力のある書類を作成しておくことをおすすめいたします。口約束では、法的効力がありませんので、それがポイントです。

クルマの名義

 そんな中、まず考えなくてはならないのが、「クルマの名義が誰になっているのか」ということです。車検証には、「所有者」「使用者」という欄があります。そちらで「所有者」が誰なのかを確認しましょう。

名義変更ですべきこと

 確認した結果、「所有者」が自分の場合は問題ないのですが、元夫の場合は、『名義変更』をしなければなりません。
 「使用者」の欄についても、元夫の名前になっている場合は、もう今後使用することがなくなるため、元妻の名義に変更しておく必要があります。
 また、これは自動車保険の名義についても同様です。

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名義変更が出来ない

 ここでも注意したいのが、クルマのローンについて誰名義で手続を行ったのかです。
 例えば所有権が自分以外になっている場合、名義変更を行うためにはローンの返済が必要条件となります。
 

ローン会社の判断

 離婚後、元夫は自分用に新たにクルマを購入する必要が発生するかもしれませんし、離婚によって養育費や慰謝料等の支払い等、多額の借金を抱える可能性が高くなります。
 それに加え元妻に財産分与したクルマのローンの返済も続けなければならないとなると、いずれ返済が滞る可能性が高い、とローン会社が判断するためです。

クルマの財産分与のための手順

 では、結果として財産分与する場合の、3つの手順をご紹介します。
① そのクルマの「評価額」を査定する
② 売却する場合は現金化して、財産分与する
③ 一方が乗り続ける場合は、評価額から婚姻中に負担した割合に応じて、その時の時価で算出した差額を受け渡す
(クルマは乗っている間に評価額も変化していくため、金額を割り出すととてもクリアで納得が出来ます。 )

終わりに

子育てには必須といってもいい“クルマ”。親権を得たら、ぜひクルマを所有したいものです。元夫に多額の支払を負わせるのは気持ちのよいものではありませんが、そこはぐっと抑えて、子どものためになるいちばんの方法を選んではいかがでしょうか。

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