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5分でわかる:不倫と時効のアイキャッチ

5分でわかる:不倫と時効

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 結婚して、早30年…。でも私は知っています。あなたが15年前に、不倫をしていたことを。
 突然ですが、そんな方はいらっしゃいませんか? 人生の新章としていわゆる「熟年離婚」が増加する中で、この主張は正当な離婚の原因として認められるのでしょうか。5分後には、そのすべてが明らかになります。

間違えやすい『不貞行為』

 民法では、不倫のことを『不貞行為』という法律用語で扱います。法律で決められているなら離婚はすぐに出来るものなのだ!と考える方が多いのですが、実は不倫を『不貞行為』として成立させるためには、様々な「決まりごと」があるのです。

『不貞行為』の決まりごと

 不貞行為は、「配偶者が自由な意思に基いて、配偶者以外の者と性関係を結ぶこと」を指します。ここでポイントになるのが、一度くらいの関係では『不貞行為』に当たらないということです。
不貞行為と認定されるためには、
① 3回以上のラブホテルへの出入り写真
② 最低でも40分以上のラブホテルでの滞在時間
③ 不倫関係の場合、5回以上の浮気相手の家への出入りの写真
※シティホテルはツインやダブルに一人で滞在した、と言い訳が出来るので、ラブホテルという証拠が必須
しかしこのような証拠をおさえるのは、個人ではとても難しいことですし、15年前の話であればなおさらです。

慰謝料請求権が消える?

 仮に、この事例で不倫が『不貞行為』が認められたとしても、実はその慰謝料請求には時効が存在するのです。相手方に対して慰謝料を請求出来る時効までの期間は一般的に2つに分けられます。

○不貞の事実を把握してから3年間

・配偶者の不倫相手が判明してから3年間
・配偶者と離婚しない場合は、配偶者と不倫相手の最後の不貞行為を知ってから3年間
・配偶者と離婚する場合は離婚が成立してからの3年間

●配偶者と不倫相手の不貞行為があった時から20年間

・不倫の時効の最長の期間(起算点は不倫関係が始まった時点で、こちらが不倫に気付いていなかった場合:除斥(じょせき)期間と呼ぶ)
・不倫に気付いていない場合でも時効は成立
・配偶者の不倫が20年以上前のものである場合、慰謝料請求は行えない

除斥期間の説明

冒頭文の「でも私は知っています。」はどうなる?

 表を見ていただくことお分かりいただけますが、今回のケースでは、相手方が『不貞行為』をしていたのは15年前のため、20年間ある除斥期間の最中です。しかし、「15年前に、不倫をしていたことを知っていた」と冒頭で述べているので、時効が成立してしまっています。

<終わりに>
 現状では、時間が経過することにつれ、慰謝料の金額は低く認定される傾向にあります。離婚に関しては協議⇒調停⇒裁判、というプロセスがありますが、たとえ協議離婚の場合であっても、弁護士を雇うと最大限の効果があげられるはずです。まずは一度、弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。

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編集部

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